Seminar 2017

勉強会 2017年

2017年の勉強会バックナンバー

勉強会
第87回 医療と介護の勉強会

認知症初期集中支援チームの活動について

とよなかオレンジチーム 社会福祉士 若林 直樹 様、看護師 那須 三和 様

2017年11月22日(水)19:00~

今回はとよなかオレンジチームの社会福祉士の若林直樹さん、看護師の那須三和さんにご講演頂きました。
日本の認知症対策として、オレンジプラン「認知症初期集中支援チーム」を2018年度までに全市区町村に配置し、認知症の人の暮らしを支えるとあります。 豊中市では、「オレンジチーム」として、服部地域包括支援センターへ設置され、2016年7月1日より事業を開始しているとの事でした。
認知症初期集中チームとは、認知症の早期発見・早期対応のための、医師、社会福祉士、看護師で構成されているチームです。概ね6か月の支援期間で医療や介護への適切な支援につなぐ、拒否が強い人へのかかわりの支援を行う等の活動をされています。活動実績として、相談件数168件中終了時に91%の方が在宅生活を継続できているとのことでした。今後ますます認知症高齢者が増加するため、認知症になっても大丈夫という社会を作っていく事が大切ですとお話しされていました。

勉強会
第86回 医療と介護の勉強会

高齢者向け施設の違いと有料老人ホームにおけるケアの現在~認知症ケア、看取り、医療との連携~

株式会社ベネッセスタイルケア 小浮 正幸 様

2017年10月25日(水)19:00~

今回の勉強会は、株式会社ベネッセスタイルケアの小浮正幸さんをお招きして、「高齢者向け住まいの違いと有料老人ホームにおけるケアの現在~認知症ケア、看取り、医療との連携~」というタイトルで、現在の高齢者向けの住まいの変化や傾向などについて詳しくご講義いただきました。
特に印象に残ったことは、有料老人ホームのレスパイトケアとしての役割の重要性や、家族間の関係をより良く保つという意味でも、利用していくことのメリットを感じました。
貴重なお時間をありがとうございました。

勉強会
第85回 医療と介護の勉強会

パーキンソン病で知っておきたいこと

箕面市立病院 神経内科 部長 横江 勝 先生

2017年9月20日(水)19:00~

今回の勉強会は、箕面市立病院 神経内科部長 横江勝先生に「パーキンソン病で知っておきたいこと」をテーマにご講演頂きました。
運動性・非運動性障害が多岐にわたる中、非運動性障害の方が患者さんのQOL低下に影響を及ぼす事が多い事から、代表的な症状について分かり易く説明して頂きました。
また、パーキンソン病とどのように上手く付き合っていくかという点で、介護者や医療従事者が楽観的な態度で接する事が重要であると教えて頂きました。

勉強会
第84回 医療と介護の勉強会

がん患者を自宅で看取ること

緑・在宅クリニック 院長 清水 一亘 先生

2017年7月25日(火)19:00~

今回の勉強会は緑・在宅クリニックの清水一亘先生にご講演頂きました。
テーマは「がん患者を自宅で看取る」という事で、当院の勉強会で初めて立ち見席が出るほど多くの方に参加して頂きました。
清水先生は現在、年間100例近い看取りをされておられます。特にがん患者の看取りにおいては、患者様やご家族の気持ちに寄り添い、希望に沿った治療を施し、穏やかな最期を目指していくことが重要と述べられました。
実際の症例を挙げてのお話では、常に先手で対応していく事、病状の変化に応じた介入のタイミングの重要性、本人の意思の尊重、など清水先生の在宅看取りに対する想いが拝聴できて大変有意義な時間となりました。

勉強会
第83回 医療と介護の勉強会

慢性腎臓病と栄養療法

中外製薬株式会社 伊藤 正幸 様

2017年6月28日(水)19:00~

今回の勉強会は中外製薬株式会社の伊藤正幸氏に慢性腎臓病と栄養療法というテーマでご講演いただきました。
はじめに、腎臓の機能について説明された後、腎機能の評価として糸球体濾過量(GFR)を用いた重症度分類をご紹介いただきました。
また、血液透析や腹膜透析についても詳しくお話していただき、大変勉強になりました。
今年度は「糖尿病」「人工透析」「慢性腎不全」と腎臓に係る勉強会が複数回ありましたので、腎機能障害に対する理解が一層深まったのではないでしょうか。

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第82回 医療と介護の勉強会

糖尿病をもう一度勉強してみましょう

箕面市立病院 糖尿病・内分泌代謝内科 部長 井端 剛 先生

2017年5月24日(水)19:00~

梅雨が近づき、熱中症のニュースをちらほら耳にする季節になりました。
足元の悪い中にも関わらず、たくさんの方々にご参加いただき、実りのある勉強会になりました。
今回は、『糖尿病をもう一度勉強してみましょう』というテーマで箕面市立病院 糖尿病内分泌代謝内科 部長の井端 剛先生にご講演いただきました。
糖尿病有病者数は年々増加傾向にあり、これを減少させることが国としての急務となっています。
井端先生には、糖尿病の疫学、メカニズム、診断、治療について幅広くお話しいただきました。
薬の開発が進み、糖尿病のコントロールが進歩する中で有病者数が増えている背景には、生活習慣や食生活の変化が大きく関与しているということでした。
また、糖尿病の合併症は命にかかわる事態となるため、日頃から患者さんの身体を隈なく評価すべきともお話しされていました。

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第81回 医療と介護の勉強会

転倒骨折 ~認知症と不眠症の深い関係~

エーザイ株式会社 嶋川 裕夫 様

2017年4月26日(水)19:00~

今回は、エーザイ株式会社の嶋川裕夫氏に「転倒骨折 認知症と不眠症の深い関係」という題でご講演頂きました。
認知症が転倒の原因になることは以前より言われています。
特にレビー小体型認知症は幻覚・幻聴に加え、パーキンソン症状による体のこわばりやレム睡眠行動障害により転倒しやすいため、可及的早期に診断してもらうことが重要との事でした。
また、睡眠薬の服用も高齢者の転倒リスクと言われていますが、非ベンゾジアピン系の睡眠薬は依存が少なく、筋弛緩作用によるふらつきが少ないため、安全性が高いとのことでした。
最後に睡眠障害を予防するための生活の工夫についても教えて頂きました。

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第80回 医療と介護の勉強会

高齢者の慢性腎臓病(CKD)

豊中けいじん会クリニック 院長 福永 惠 先生

2017年3月28日(火)19:00~

今回は豊中けいじん会クリニック院長の福永惠先生に『高齢者の慢性腎臓病』という題でご講演いただきました。
講演の中では、腎臓について解剖学から生理学、役割などの基本的なお話から、高齢者に着目した慢性腎臓病についてたくさんのお話をしていただきました。
中でも、先生のお考えの一つである、「腎不全は腎臓の過労死の結果である」というお言葉はとても印象的でした。
今回の勉強会では会場も満席となり、第80回目を迎えた医療と介護の勉強会にとてもふさわしい内容となりました。

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第79回 医療と介護の勉強会

地域で看取るもう一つの選択 看護ホスピスめぐみの家

看護ホスピス めぐみの家 所長 鞁田 佳代子 様

2017年2月22日(水)19:00~

今回の勉強会は、看護ホスピス めぐみの家 所長 鞁田佳代子氏に「地域で看取るもう一つの選択」というテーマでご講演頂きました。
今後看取り難民が増えていく状況において、人生の最終段階を家で迎えたいと思う人は多く、第二の自宅として地域で看取るという選択肢を提案・実践されており、興味深く聴講しました。
患者の希望に出来る限りより沿って、家族のような存在として、残された時間を共有されている場面をたくさん紹介していただき、有意義な時間となりました。

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第78回 医療と介護の勉強会

捕まえよう心房細動

ねごろ内科循環器科 根来 伸行 先生

2017年1月24日(火)19:00~

今回の勉強会は、ねごろ内科循環器科の根来伸行先生をお招きして、「捕まえよう、心房細動」というタイトルで、心房細動のメカニズムや原因、発見方法、治療法などについて詳しくご講演いただきました。
約1時間の講演で、心房細動の原因や徴候に加え、どのような人が発症しやすいかを知っておくことで、‘’待ち伏せて捕まえる‘’ことが出来ると教えていただきました。
脳梗塞の約30%は心房細動による心原性脳梗塞ということで、心房細動は患者やそのご家族の人生を大きく左右するため、最前線に立つ医療者が心房細動に気付き、捕まえることが大切と話されていました。
特に高齢、肥満、糖尿病、高血圧の方は、全身状態を細かく観察し異変に気付けるよう意識して関わりたいと思います。